【プロが解説】メラミン化粧板の厚みを各社で比較してみる

【プロが解説】メラミン化粧板の厚みを各社で比較してみる

この記事では一般的なメラミン化粧板の厚さから、各社のメラミンの厚さの違い、そしてJIS規格などを、メラミン化粧板でテーブルや建材を制作しているブランド、itamoの山本が解説します。

なお、この記事で取り扱うメラミンは高圧メラミンの話です。

基本的には0.95mm前後

今回比較するメーカーは「アイカ」「イビケン」「デコラックス」「アルプス」「伊千呂」ですが、結論から言うとすべてのメーカーの主力商品が基本的には0.9〜0.95mmの厚みとなっています。

厚さの感覚が知りたい方は、コピー用紙の厚さがだいたい0.09~0.095mmですので、コピー用紙を10枚程度重ねてギュッと指で押したときの厚さがざっくりとしたメラミン化粧板の厚さの感覚と考えてください。

これに加えて、耐火のもの等、用途別に厚さが変わっていきます。
ではメーカー別に見ていきましょう。

メーカー別

アイカ

国内最王手のアイカの高圧メラミンには、0.55mm、0.7mm、0.8mm、0.95mm、1.2mmの厚みがあります。

基本的には0.95mmと考えて良く、不燃性のフレアテクトや耐薬品のケミテクトなど、用途等によっては厚みが変わるといった具合になっています。

最新の仕様はこちらの公式ページから確認できます。

イビケン

イビケンのメラミンは0.9mm、0.95mmのものがほとんどです。一部の木目調の製品のみが0.7mmとなっています。

最新の仕様はこちらの公式ページから確認できます。

アルプス

アルプスのメラミンには0.95mm、1mm、1.2mmのサイズがあります。

最新の仕様はこちらの公式ページから確認できます。

デコラックス

デコラックスのメラミンには0.8mm、0.9mm、1mmのサイズがあります。0.8mmはごく少数の製品のみですので、基本的には0.9mmと1mmと考えてOKです。

最新の仕様はこちらの公式ページから確認できます。 

伊千呂

伊千呂のメラミンには0.9mmと1.2mmのサイズがあります。

最新の仕様はこちらの公式ページから確認できます。 

JIS規格による許容誤差

高圧メラミン化粧板は、JIS規格(JIS K 6903)により、以下の誤差までは認められていますのでJIS規格のメラミン購入時は注意してください。逆に言えば、JIS規格のものであればこの誤差以下に品質が担保されているということですので、メラミン化粧板購入時はJIS規格のものを購入することをおすすめします。

厚み

0.5〜1.1mmの高圧メラミンは ±0.11mm
1.1mm 〜 2.0mmの高圧メラミンは±0.15mm

6.3 厚さの許容差 表8に示す高圧化粧板の呼び厚さに対する厚さの許容差は,表6による。 なお,厚さは,JIS K 6902の4.によって測定する。

定尺(サイズ)

±10mm
6.4.1.6 定尺(フルサイズ)高圧化粧板の長さ及び幅 高圧化粧板の許容差は,呼び寸法に対して+10 mm,0 mmとする
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